ドライバー

たくさんのドライバー

自宅のガレージで自動車の整備やメンテナンスをやりたがる男性の数は年々減少しているようで寂しい限りなのですが、それでも新車を購入してしばらくの期間は休日ごとに洗車をしたりタイヤを外してみたり車内の清掃をしたりと、愛車を綺麗に魅せることに最大限の努力を惜しみません。 そこから車との関係が進展するとエンジンオイルの交換をしたりタイヤを外したり、自動車整備にも興味を持つようになるのですが工具が必要になるメンテナンスだと女性は敬遠しがちかもしれません。 自動車の整備向けの工具に限らずそうしたツールは男性の目を奪うことはあっても、昔から女性にはあまり見向きされない存在でした。 そんなメンテナンスに欠かせない工具の代表格は、なんといってもドライバーでしょう。 この工具は愛車の整備だけでなく日曜大工にも使いますし、どこの家庭にでもある電化製品でも分解するのには使用されますので身近な工具かもしれません。 ちなみに自動車を運転するドライバーのことではありません。 先端が+と-の形状をしていてネジに当てて回すアレで、男性だけでなく妙齢の女性でも見たことも触ったことも使ったこともないという方はいないほど流通しており、整備士や分解マニアでなくとも何度か回したことがあるでしょう。 このドライバーは自動車整備には欠かせない工具で、車の部品にはプラスのネジがほとんどにも関わらずマイナスドライバーも活躍する機会が多くあります。 もし整備工場へ車検を依頼して老練な整備士の手際を観察するチャンスに恵まれたのならじっくりドライバーの扱い方を盗み見してみましょう。 ネジを回す以外の利用法、タガネのように使ったり叩きつけるのに使ったりと、ネジに関係のない仕事も任せられる万能ツールとしてマイナスドライバーは光り輝いて、見る者の心を奪ってしまうはずです。 男性なら月に1度は手にして握り締めるドライバーなので基本的な扱いは習得しているかもしれませんが、ドライバーはただ回せば良いのではなく、押しながら回すのが正しい基本操作なことは理解しているでしょうか。 押す力が弱いままで強く締められたネジを緩めようと力いっぱい回そうとすると、ネジの溝に沿って+の先端部分が浮き上がってしまいます。 これではネジの溝を舐めてしまい、ドライバーの方は無傷でもネジ山がダメになって外すことがより困難になってしまいます。 整備士なら「それはカムアウト現象だね、素人が陥りやすい罠だから気を付けな」と言いそうなこのミスはプロなら避けられるのですが、自動車整備歴の浅いドライバーにはよく見られる初歩的な失敗です。 サイズの合わないドライバーを使ってもこうしたことは起こりやすいので、数種類のドライバーを常備することが愛車の整備・点検を行ううえでのスタートラインです。 ドライバーの構造はネジ山に差し込む先端部分の刃先、握り締めるグリップ、それを繋げるシャフトの3つで構成されています。 貫通タイプならシャフトがグリップの中を貫通しているのでとっても頑丈、お尻の部分をハンマーで叩いてもへっちゃらなのでマイナスドライバーならいろいろと応用した使い道が、アイデア次第でいくらでも湧き出てきます。 使いやすさはグリップを握り締めて自分の手の平にフィットするかどうかを確認し、「これは握りやすい」「この感触はいまいちか」と相性を調べることで感じられます。 製品としての選択方法には先端部分が磁石になっているかどうかで判断する人もおり、磁石タイプなら取り外したネジがネジ山に引っ付くので紛失する心配が少ないため作業が捗ると評判なので、これから初めて自動車整備をやろうとする方にはぜひこの磁石タイプをお勧めします。 なにはともあれ長く使い続けるのなら自分にフィットする、握り心地のよいグリップであることを最優先させるのが一番かもしれません。